
Western Digital製ハードディスク「WD20EARS」が、通電しない・認識しない・動作音がない状態になった事例です。
今回のWD20EARSは、基板上の Smoothモーターコントローラーが焼損していました。
HDDの基板には、内部のモーターを制御するための回路が搭載されています。この部分に障害が発生すると、HDDが正常に起動できず、通電しない、回転しない、パソコンから認識されないといった症状が発生する場合があります。
今回は基板障害を確認し、修理対応を行うことで、保存されていたデータを取り出すことができました。
今回のデータ復旧内容
- HDD:Western Digital WD20EARS
- 容量:2TB
- 症状:通電しない・認識しない・動作音がない
- 故障箇所:基板上のSmoothモーターコントローラー
- 障害区分:基板障害
- 対応:基板修理
- 結果:データ復旧成功
WD20EARSが通電せず、認識されない
WD20EARSは、Western Digital製の容量2TBの3.5インチ内蔵HDDです。
今回のHDDは、電源を接続しても正常に動作せず、パソコンから認識されない状態でした。
このような症状では、基板の電源回路やモーター制御回路の故障が原因となっている可能性があります。一方で、内部のモーターや磁気ヘッドなどに障害が発生している場合もあるため、症状だけで故障箇所を断定することはできません。
そこで、HDD本体の状態を確認し、基板の診断を行いました。

Smoothモーターコントローラーの焼損を確認
診断の結果、今回のWD20EARSでは、基板上に搭載されたSmoothモーターコントローラーの焼損が確認されました。
Smoothは、Western Digital製HDDの基板で使用されるモーター制御用ICです。プラッタを回転させるモーターなどを制御する役割を担っています。
この部品が焼損すると、HDDが正常に起動できなくなり、回転しない、動作音がしない、認識されないといった症状につながることがあります。
ただし、コントローラーが焼損した場合、周辺回路やHDD内部のプリアンプなどにも影響が及んでいる可能性があります。そのため、焼損した部品だけでなく、関連する部分も含めて状態を確認することが重要です。
基板障害を修理してデータを復旧
今回のWD20EARSは、基板上のSmoothモーターコントローラーが焼損した基板障害でした。
HDDのデータ復旧では、基板を別のものに交換すれば必ず動作するとは限りません。HDDごとに固有の情報が保存されているため、単純な基板交換だけではデータを読み出せない場合もあります。
今回は故障した基板の状態を確認し、修理対応を行いました。
修理後にHDDの動作とデータの読み出しを確認した結果、保存されていたデータを取り出すことができ、データ復旧に成功しました。
HDDの基板が焼損した場合は
HDDが突然通電しなくなったり、電源を接続しても回転しなくなったりした場合、基板障害の可能性があります。
特に、基板上の部品が焼損している場合や、焦げたにおいがする場合は、電源を繰り返し接続することは避けてください。状態によっては、ほかの部品にも影響が及ぶ可能性があります。
また、基板を別のHDDのものに交換しても、固有情報の違いや内部部品の故障などにより、正常にデータを読み出せるとは限りません。
大切なデータが保存されている場合は、自己判断で部品交換や通電を繰り返す前に、故障箇所を診断することをおすすめします。
WD20EARSの基板障害によるデータ復旧
今回のWD20EARSは、通電しない・認識しない・動作音がない状態で、基板上のSmoothモーターコントローラーの焼損が確認されました。
基板の修理対応を行い、HDDの動作とデータの読み出しを確認した結果、無事にデータを復旧することができました。
HDDが通電しなくなった場合でも、基板障害であれば修理によってデータを取り出せる可能性があります。
重要なデータが保存されている場合は、無理に通電を繰り返したり、HDDを分解したりせず、まずは専門業者へご相談ください。