
Seagate製のハードディスク「ST1000LM014」が、突然パソコンから認識されなくなり、データ復旧をご依頼いただいた事例です。
今回のST1000LM014は、電源を入れると**「カチン、カチン」という異音が繰り返し発生し、パソコンから認識されない**状態でした。
このような症状はハードディスク内部の物理障害が疑われます。
詳しく診断した結果、内部の磁気ヘッドに障害が発生していることが確認されたため、クリーンルーム内で磁気ヘッドの交換作業を行いました。
その後、専用機器であるPC-3000を使用してHDDの状態を解析し、データの読み出し作業を実施。
慎重にデータを取り出した結果、無事にデータ復旧を完了することができました。
ご依頼内容
今回お預かりしたのは、Seagate製の1TBハードディスク、
ST1000LM014
です。
ST1000LM014は2.5インチ・SATA接続のLaptop SSHDで、1TBのHDDに8GBのNANDフラッシュを組み合わせたハイブリッドドライブです。5400RPMで動作するモデルで、ノートパソコンなどに使用されていました。(seagate.com )
使用していたところHDDが正常に動作しなくなり、電源を入れても異音がするだけで認識されなくなったため、データ復旧のご依頼をいただきました。
電源を入れると「カチンカチン」と異音がする
お預かりしたST1000LM014を確認すると、電源を入れた際に、
「カチン、カチン」
という音を繰り返す状態でした。
HDDが正常に動作している場合とは明らかに異なる音で、パソコンからも認識されません。
このように、HDDから一定間隔で「カチン」「カッコン」といった音が繰り返し発生して認識されない場合、磁気ヘッドなどHDD内部の部品に物理的な障害が発生している可能性があります。
今回は症状だけで判断せず、専用設備で詳しく診断を行いました。
物理障害と判断
診断の結果、今回のST1000LM014は内部の磁気ヘッドに障害が発生した物理障害であることが確認されました。
磁気ヘッドは、プラッタに記録されているデータを読み書きするための重要な部品です。
磁気ヘッドに問題が発生すると、HDDが正常にデータを読み出せなくなり、異音が発生したり、パソコンから認識されなくなったりすることがあります。
今回も、磁気ヘッドの障害によって正常な読み出しができない状態でした。
クリーンルームで磁気ヘッドを交換
磁気ヘッドの交換には、HDD内部を開けて作業する必要があります。
HDD内部には非常に精密な部品が使用されているため、内部を開封して作業する場合には、ホコリや異物の混入を防ぐための環境が重要になります。
今回はクリーンルーム内で磁気ヘッドの交換作業を行いました。
磁気ヘッドを交換した後、HDDの状態を確認し、データを読み出すための準備を行いました。
PC-3000を使用してデータを解析
磁気ヘッドの交換後は、HDDがそのまま正常に使用できるようになるわけではありません。
物理障害によってダメージを受けたHDDでは、データをできるだけ安全に読み出すため、HDDの状態を確認しながら復旧作業を進める必要があります。
今回は、データ復旧専用機器であるPC-3000を使用してHDDを解析し、データの読み出しを行いました。
HDDの状態を確認しながら、無理に負荷をかけないよう慎重にデータを取得していきました。
データ復旧に成功
磁気ヘッドの交換とPC-3000による解析・データ読み出し作業を行った結果、ST1000LM014に保存されていたデータを取り出すことができました。
最終的に無事データ復旧を完了しました。
今回のようにHDDから異音が発生し、パソコンから認識されない場合でも、物理障害に適切に対応することでデータを復旧できる可能性があります。
HDDからカチンカチンという音がする場合はご注意ください
HDDから、
- カチンカチン音がする
- カッコンという音が繰り返す
- ガリガリという異音がする
- 電源を入れても認識されない
- HDDが何度も再起動する
- パソコンから突然HDDが消えた
といった症状が発生した場合は、物理障害の可能性があります。
このような状態で何度も電源を入れたり、データ復旧ソフトを繰り返し実行したりすると、HDD内部の状態が悪化する可能性があります。
特に大切なデータが保存されている場合は、できるだけ電源を入れず、そのままの状態で専門業者へご相談ください。
また、HDD内部を自分で開けてしまうと、ホコリなどの混入によって復旧作業が難しくなる場合があります。
ST1000LM014の物理障害によるデータ復旧
今回のST1000LM014は、電源を入れるとカチンカチンという異音が発生し、パソコンから認識されない状態でした。
診断の結果、磁気ヘッドの故障による物理障害と判断し、クリーンルーム内で磁気ヘッドを交換。
その後、PC-3000を使用してHDDを解析し、データの読み出しを行った結果、無事にデータを復旧することができました。
HDDから異音が発生している場合、単純なソフトウェア障害ではなく、内部部品の故障が原因となっている可能性があります。
大切なデータが入っている場合は、無理に電源を入れ続けたり、HDDを分解したりせず、早めに専門業者へご相談ください。